〜私が「覚悟」を持って職印を押すまで〜
「行政書士になりたかったわけではないんです」
そう言うと、驚かれることが多いかもしれません。
でも、私がこの資格を手にしたのは、「目指した」からではありません。
「背負うべき現実」と、「守りたい人の存在」があったからです。
家族を支える覚悟
あのとき、主人は心臓の手術を終えたばかりでした。
けれど彼は、被災地の歯科技工所を後方支援する会社のために、工賃を安くして作り続けた。
国の支援が届きにくい現実の中で、歯科技工士の仲間の為に、口腔衛生こそが命を守ると信じて。
それを見ていた私は、何もできなかった。
でも、「私にもできることがある」と、ある日ふと思ったのです。
それは、法律という武器を持つこと
主人が職人として「形」で信頼を作るなら、
私は「言葉」で、そして「制度」で信頼を築こうと決めました。
法律は、冷たいものではありません。
そこには、人を守るための知恵と余白があります。
私は、その余白に“想い”を埋める仕事をしたいと、
そう思ったのです。
職印に込めた決意
行政書士の職印は、「人を信じる」と覚悟を決めた証。
だから、私はこの印に、自分の**“覚悟”と“責任”**を込めています。
・言葉にならない声を、書類にする
・苦しむ人の側に立ち、制度と向き合う
・家族の未来を守るために、「形」を残す
そのすべては、職印の一押しに集約される。
地域を支える、小さな力
私は、大きな会社を相手にするわけではありません。
けれど、地域のひとつの家族を支えれば、その温もりがまわりを照らす。
個が集まり、やがて社会が変わっていくと、私は信じています。
だから、行政書士になったのです
“私が、資格になる”
そんな覚悟で、今も現場にいます。
行政書士は、ただの代書人ではありません。
制度と人を、優しくつなぐ翻訳者です。
詳しくは、こちらのnoteをお読み下さい。